春分の日。めちゃくちゃ楽しみにしていたライブ当日。午前中洗濯物干したりなんだり、ギリギリまで家事育児して14時半過ぎに出撃。
16時前にはついて整理番号に並ぶ。入場後物販で今日から発売の円盤をゲット。一番前のブロックの右側の位置に陣取る。
ライブ開始。中田裕二さん本人も「声の調子がいい」と話していた通り、自分が今まで見てきたライブの中でベストアクトだった。セトリも最高。
唐突に前回2023年、椿屋四重奏二十周年の大阪のMC。
ま、いろんなあのミュージシャンがあって、いろんな生き方があってですね、いろんな表現の仕方があって、えーいろんな形があると思うんですけれども。僕たちは、まあ、一般的という言葉は好きじゃないんですけれども、まあ、いわゆるロックバンドのサクセスというストーリーが、そういうものがあるとするならばですね、えー決して順風満帆では行かなかったです。はい。で、まあこれからというときに、まあブレイクの兆しあったけれどもバンドの中はちょっともう終わりみたいな感じもあったりしてですね、まなかなかな一筋縄にはいかなかったんですけれども。今こうやってみんなの前でこんなに喜んでもらえて、歌を歌わせていただいて演奏も出来てというところでね。「これも正解だな」と思います。そういう意味も込めてちょっと次の歌、聴いていただきたいなと思います。
「これも正解」からの今回「宝物のような曲」という紹介で「不時着」が本編を締めくくったのがグッときた。MCでは、かつてよりもファンが増えているのではないかという言及があったり、「良いものを作るには時間がかかる」という言葉も印象に残っている。自分の信念を貫き続けていくことで、「ここがどこであろうと 僕はかまわない」と歌うように、たどり着いた場所が今また多くの人に愛されている。そんな現在地を確かに証明してみせるようなライブだった。
「世紀の過小評価バンド」——そんなふうに笑いながら語っていたけれど、あの頃流行らなかったんじゃなくて、時代のほうが椿屋四重奏に追いつけなかっただけなんよ…と強く思う。インディーズから椿屋にハマってた自分、センスよかったわ(「来てくれてるみんな見る目あるよ」に対して)。
そうなんすよ。僕は、今をね。今を大事にして欲しくてずっと音楽をやってるんす。過去でもない、未来でもない、今。今のあなたたちが最高だということを僕はずっと歌っていく。そうなんです。
これも前回周年ライブのMC。あらためて実感する。「今」と「人生」を歌う中田裕二はバンドでもソロでもいつだって素敵。
それでは聴いてください。椿屋四重奏で「不時着」。